地震や台風、豪雨など、災害の多い日本。とっさの時には愛犬と一緒に避難する必要があるけど、避難先でクレートに入って大人しくしてくれるか不安、なんて心配はありませんか? 愛犬もクレート(キャリーケージ)に慣れていないとそれだけでストレスですし、そもそも中に入ってくれないなんてことも。
実は我が家では、愛犬のハウスとして大きいサークルを用意し、中にはベッドとトイレシートという配置でした。なので、ハウスにクレートを使っていなかったのです。災害時の避難場所では、愛犬と四六時中一緒にいることはできず、ほとんどの自治体ではクレートの中で大人しくしていて貰う必要があるため、クレートに馴れる訓練をしなければと思い立ちました。
今のうちから災害に備えるべく、大きいケージを撤去してクレートのハウスを訓練しました。半月もすればすんなりハウスしてくれるようになったので、今回はその訓練をレポートしていきます。同じように災害に対する心配があったり、クレートへのハウスで悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
※前提として、りんちゃんは「ハウス」で自分のサークル内に戻れるようしつけをしていましたので、「ハウス」の意味を理解しています。「ハウス」のしつけ方など、基本的なことを体系定期に学ぶには、ユーキャンの「愛犬飼育スペシャリスト認定講座」がオススメです。
クレートへのハウスの訓練
Step1.クレートに頭を入れる訓練
訓練は徐々にステップアップしていく必要がありますよね。
りんちゃんは、Step1として、まずキャリーケージの中に頭を入れる訓練から開始しました。いつものように「お手」や「お代わり」をした後、ご褒美のおやつをキャリーケージの入り口の中であげました。
キャリーケージはおやつを貰える場所。そんなふうに愛犬が思ってくれるようにと考えてのステップです。
Step2.クレートに身体も入れる訓練
Step1でキャリーケージに慣れてきたら、Step2ではケージの奥の方におやつや好きなぬいぐるみを置きます。まだ警戒心はありますが、後ろ足を外に残して、だんだんと身体を奥まで入れられるようになってきます。
警戒心が薄れてくれば、この時点で中まで入ってくれるようになるかもしれません。りんちゃんは、次のステップでようやく中まで入れるようになりました。
Step3.クレートに全身を入れる訓練
Step2で警戒心が解けてきたら、Step3ではご飯をキャリーケージの奥に入れて、与えるようにしました。おやつやぬいぐるみだったら、後ろ足を外に残したままさっと食べたり取り出したりできますが、ご飯はある程度時間がかかります。熱中している間に知らず知らずに後ろ足もケージの中に入っていって、気が付いたら全身すっぽりケージの中に入っています。
ここまで来れば、あとは仕上げですね。
Step4.クレートに自分から入る訓練
Step4として、最後は自分からケージに入る訓練です。りんちゃんは今まで、ご飯を食べるときはずっと大きいケージの中で食べていました。これも訓練の一環で、ちゃんと「ハウス」のコマンドでケージに戻り、健気にご飯を待てる子になってくれていました。
このバックグラウンドがあったので、ご飯あげる度に「ハウス」とクレートを指で指しながら教えてStep3を繰り返しながら、次第にハウスしてからご飯をあげるように切り替えていきました。最初はクレートの前でご飯を待っていたのが、だんだんと中で待てるようになっていきました。ご飯を貰える場所=ハウス、と認識してくれるようになって、今では何もなくても「ハウス」と言ったら自分から入ってくれるようになりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
実際にクレートへのハウスを訓練してみた体験談としては、しつけのポイントは、飼い主が焦らずゆっくり愛犬に向き合ってあげることだと思います。最初は失敗するし、上手くいきません。それは飼い主も同じですよね。怒らずに、愛犬と一緒に頑張っていきましょう。
↓りんちゃん愛用のクレート
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